ロシアによる空爆を受けた現場で消火活動にあたる消防士(23日、ハリコフ)=ロイター

【キーウ=共同】ウクライナ東部ハリコフで23日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、地元当局者によると、民間人7人が死亡し、10人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)で「極めて残忍な攻撃だ」と非難した。

ウクライナ軍参謀本部は22日、ロシア軍が国境を越えて進軍するハリコフ州の要衝クピャンスク方面で、両軍の戦闘回数が最も多いと明らかにした。空爆などは同州ボウチャンスク周辺に集中した。

ボウチャンスクでは22日、住民の避難活動に当たっていた警察車両が無人機攻撃を受け、警察官1人が死亡、別の1人が負傷した。クリメンコ内相が明らかにした。

攻撃が増加している北東部スムイ州では、ビロピリア周辺から約1500人の住民が22日までに退避した。

軍参謀本部は22日、東部ドネツク州ポクロフスク近郊でロシア軍のスホイ25攻撃機を撃墜したと明らかにした。地元メディアによると、今月ウクライナが撃墜したスホイ25は5機目という。

ロシア国防省は22日にドネツク州バフムトの南方に位置する集落クレシチェエフカを、23日には近くの集落アンドレーエフカを相次いで制圧したと発表した。いずれもウクライナ軍が昨年9月に反転攻勢の中で奪還した集落で、ロシア軍が再び奪い取った形だ。

ロシア国防省は23日、ウクライナ国境に位置する西部ベルゴロド州で前夜から未明にかけ、多連装ロケット砲35発と無人機3機を迎撃したと発表した。グラトコフ知事は無人機が住宅に落下し、女性1人が死亡したと明らかにした。

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