【ワシントン=時事】バイデン米大統領は23日、ケニアのルト大統領を国賓としてホワイトハウスに招き、会談した。バイデン氏は会談後の共同記者会見で、ケニアを同盟国に指定し、安全保障面の協力を強化する意向を示した。
米国が国賓としてアフリカ首脳を招くのは2008年以来。ニジェールから米軍を撤退させるなど、アフリカで米国の存在感が低下する中、ケニアをアフリカ外交の軸の一つとする方針だ。
バイデン氏は会見で、ケニアを「北大西洋条約機構(NATO)非加盟の主要同盟国」に加える考えを明らかにした。日本やイスラエル、モロッコなどと同様の位置付けで、サハラ砂漠以南のアフリカではケニアが初めてとなる。
また、バイデン氏は「これまでの両国の協力の成果」として、イスラム過激派のテロ対策などでの連携を称賛。その上で、ギャングによる暴力が横行するカリブ海の島国ハイチへのケニアの警官隊派遣を支援するとも語った。ルト氏は「民主主義の価値観に無関心な政権が加速度的に増えていることを深く懸念している」と述べ、米国との連携強化に取り組む考えを強調した。
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