【マニラ共同】南シナ海で中国の威圧にさらされるフィリピンのテオドロ国防相が23日、マニラで共同通信と単独会見した。日本との外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を7月にマニラで開く見通しとなり、軍・自衛隊の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」に署名する可能性が「とても高い」と明らかにした。 協定は交渉がほぼ終了し、対立点は残っていないと断言した。批准されれば、フィリピンで米軍と毎年行っている「バリカタン」などの合同演習に自衛隊が本格参加できると強調した。 自衛隊は南シナ海で4月、フィリピン軍、米軍、オーストラリア軍と初の本格的な4カ国海上演習を実施した。テオドロ氏は「航行の自由を世界に訴えるため不可欠」だと海上演習を評価し、今後も「できるだけ頻繁な実施を望む」と訴えた。 合同演習のため米軍が4月、フィリピンに空輸し初展開した中距離ミサイル発射装置に中国が猛反発していることについて「被害妄想的だ」と批判し、同様の兵器を「演習のために今後も受け入れる」と言い切った。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。