鹿児島とのつながりが最近生まれたばかり、とある国の話題です。

その国とは、日本から約7800キロ離れたヨーロッパとアジアの間に位置する、「ジョージア」です。

面積は日本の5分の1、人口は370万人とそれほど大きな国ではありませんが、ワイン発祥の地であることをご存じでしょうか。そんなジョージアのワインの販売会が、鹿児島市で行われています。

野平美奈子記者
「焼酎を始め鹿児島の特産品が並ぶこちらのお店に、きのうから置かれているのが、ジョージアのワインです」

鹿児島市の天文館にあるかごしま特産品市場。
なぜジョージアのワインが売られているかと言うと…

5月7日。鹿児島県鹿屋市の森建設に、ジョージアの名誉領事館が開所しました。
代表の森義久さんは、実は日本で初めて誕生したジョージアの名誉領事。ここ鹿児島が、ジョージアとの交流拠点となったわけです。

そんな開所記念に企画されたのが、ジョージアフェア。ジョージア発祥と言われるワインとハチミツが並んでいます。

ワイン造りの歴史は8000年。ブドウの固有品種も500種以上もあると言われています。

ジョージアならではのクヴェヴリと呼ばれる「かめ」を用いる伝統的な製法は、ユネスコの無形文化遺産として登録されました。

クヴェヴリで作られた白ワインは、黄色みの強い琥珀色。

ナガサト酒店 かご市店・茂谷理絵さん
「ブドウの皮と種を残したまま醸造している」

野平美奈子記者
「色が濃いので味も濃いのかなと思ったけどさわやかすっきりした中にぶどうの皮の渋みも感じておいしい」

白ワインと赤ワインを合わせて4種類のジョージアワインが販売されていて、試飲することもできます。

試飲したお客さん
「すっきりして飲みやすい。誰でもいけると思う」

ジョージアフェアは、26日までの開催。
遠いジョージアの地に思いをはせながら1口いかがですか。

県庁では24日、このジョージアの外務副大臣らが塩田知事を表敬訪問し、その中にはSNSのフォロワー数が30万人を超える話題のインフルエンサーの姿もありました。

県庁を訪れたのはジョージアの外務副大臣ら10人です。関係者から塩田知事にはジョージア産のワインが贈呈されました。

実は関係者の中にはフォロワー数およそ34万人のインフルエンサーがいます。

ティムラズ・レジャバ駐日特命全権大使です。

レジャバ駐日大使は旧ツイッター、Xでのユーモアな投稿が話題を呼んでいます。都道府県の地域性や文化を踏まえたくすっと笑えるような投稿になっています。例えばこちら。

Xの投稿内容(お好み焼きの写真を投稿し)
「大阪で大阪風お好み焼きをいただきます。現場からは以上です。コメントは見ない可能性があるためあらかじめ容赦願います。」

鹿児島を訪れた24日も早速Xに投稿していました。「速報、桜島噴火中です。ファールボールにはご注意ください」

レジャバ大使は今回の表敬訪問を通じてこれからも鹿児島との関係をさらに発展させていきたいと語りました。

駐日ジョージア特命全権大使 ティムラズ・レジャバさん
「これを機会に県民の皆様一人一人がよりジョージアを身近に感じていただいて、国や地域をまたいだ交流をやっていきたいなという風に思います」

25日は鹿児島市のホテルでジョージアに関するイベントも開催され、県民は300人が無料で招待されるということです。

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