24日、ベラルーシ・ミンスクで会談し握手するルカシェンコ大統領(右)とロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)

 ロシアのプーチン大統領は23、24両日にベラルーシを公式訪問しルカシェンコ大統領と会談した。プーチン氏は23日の会談冒頭で、ロシア軍が今月21日に開始を発表しベラルーシも参加する戦術核兵器使用を想定した演習について協議すると述べた。  プーチン氏は昨年、国家統合の手続きを進める同盟国ベラルーシにロシアの戦術核を配備。核の共同運用により、ウクライナ侵攻を巡ってロシアと対立する北大西洋条約機構(NATO)をけん制する狙い。  プーチン氏は24日の会談で欧米が両国を敵視しているとして「国防と安全保障分野で協力を強化する」と表明。ルカシェンコ氏も欧米の制裁を念頭に「軍事技術協力などで、共同で輸入代替を進める」と表明した。  プーチン氏の外遊は今月の5期目就任以後、中国に次ぎ2カ国目。長期化する侵攻の継続を視野に、同盟関係にある隣国との関係強化を図った。24日の首脳会談には双方の主要閣僚が同席した。  首脳会談に合わせ、今月就任したロシアのベロウソフ国防相が24日、ベラルーシの首都ミンスクでフレニン国防相と会談した。


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