トランプ前米大統領=28日、ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領の不倫口止め料を巡る会計不正処理事件の公判は28日、ニューヨーク州地裁で最終弁論が開かれた。弁護側は、トランプ氏の指示で口止め料を支払ったと証言した元腹心のコーエン氏を「史上最悪のうそつき」と批判し、改めて無罪を主張した。  4月15日に始まった公判は、検察の最終弁論を経て29日にも陪審員が有罪か無罪かを話し合う評議に移る。  トランプ氏は2016年大統領選の直前、06年に不倫関係にあったと主張するストーミー・ダニエルズさんに口止め料として13万ドル(約2千万円)を顧問弁護士だったコーエン氏に立て替えさせて支払ったとされる。大統領当選後の17年に弁済した際、一族で経営する企業の帳簿で「法務費用」と偽ったとしてニューヨーク州法に違反した罪に問われている。  弁護側は、不倫口止め料の支払いはコーエン氏の独断だったとして、コーエン氏への支払いは弁済ではなく顧問弁護士としての正当な法務費用だったと強調した。


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