煙が上がるパレスチナ自治区ガザ南部=28日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファに追加部隊を投入したと発表した。同国メディアが報じた。イスラム組織ハマスの壊滅を目標にするイスラエルが限定的だと主張する作戦が拡大しているもようだ。  報道によると、既にラファに展開する旅団に、新たな旅団が加わった。ハマス戦闘員と交戦しながら、戦闘員が潜む地下トンネルの特定に当たっている。ラファ中心部にはイスラエル軍の戦車数台が初めて入った。  イスラエル軍は「非戦闘員への危害を避けるよう努力しながら作戦を進めている」と強調した。  イスラエルとハマスの戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉を仲介するエジプトのメディアによると、同国高官はカタールや米国と共に交渉再開のために努力していると述べた。エジプト側は、イスラエルによるラファ攻撃によって交渉の困難さが増しているとの認識を示している。  ハマスの政治部門幹部ホサム・バドラン氏は中東の衛星テレビ、アルジャジーラに、戦闘の恒久的な終結が譲れない交渉条件だと強調した。


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