FRBは29日、全米12の地区連銀が各地域の企業への聞き取りなどをもとにまとめた最新の経済報告を公表しました。

それによりますと4月上旬から5月中旬にかけて経済活動は拡大を続けたとしています。

▽大半の地区がわずかにもしくは緩やかに拡大したと報告し
▽2つの地区は変化は見られなかったと回答しました。

また、物価は緩やかなペースで上昇し、当面、同じペースでの上昇が続くことが予想されるとしています。

労働市場については大半の地区が一部の産業や地域で人手不足の課題が残っているものの人材を確保しやすくなっていると指摘しました。

アメリカではおよそ23年ぶりの高い金利水準が続いていますが、今回のFRBの報告では経済の堅調さを示す形になっていて、市場ではFRBは利下げを急がないという見方が広がっています。

FRBは6月11日と12日、金融政策を決める会合を開きます。

会合後に発表される参加者による政策金利の見通しやパウエル議長の記者会見での発言が焦点となります。

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