【北京=共同】中国政府は30日、中東のアラブ諸国から国家元首らを招き地域間協力を協議する「中国・アラブ諸国協力フォーラム」を北京で開いた。習近平(シー・ジンピン)国家主席は開幕式で基調演説し、国際情勢は不安定化しており、中国とアラブ諸国は関係を強化すべきだと訴えた。パレスチナ自治区ガザで戦闘が続く中、中国とアラブ諸国は結束し、パレスチナ問題で足並みをそろえる構えだ。
中国はガザ情勢を巡りイスラム組織ハマスを直接非難せず、イスラエルに自制を要求。アラブに寄り添う姿勢を示してきた。国際的影響力を高めようと中東外交に力を入れており、昨年にはイランとサウジアラビアの国交正常化を仲介した。
中国外務省によるとフォーラムにはエジプトのシシ大統領、バーレーンのハマド国王、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領、チュニジアのサイード大統領といったアラブの4国家元首が列席。イラクやイエメン、スーダンなどの外相や高官が出席のため次々と北京を訪問した。
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