29日、ニューヨーク州地裁で記者団に話すトランプ前米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が不倫口止め料を不正に会計処理したとされる事件で、ニューヨーク州地裁の陪審は30日、トランプ氏に有罪の評決を下した。米大統領経験者への有罪評決は初めて。11月の大統領選で返り咲きを狙うトランプ氏にとって打撃となる。  量刑は判事が後日決定する。トランプ氏は自身の起訴について、バイデン政権による政治的迫害だと反発し、無罪を主張していた。別に起訴された議会襲撃など三つの事件の公判は見通しが立っていない。  トランプ氏は2016年大統領選の直前、06年に不倫関係にあったと訴える女性への口止め料として13万ドル(約2千万円)を支払い、立て替えた顧問弁護士に弁済した際、一族企業の帳簿で「法務費用」と偽ったとしてニューヨーク州法に違反した罪に問われた。  再選を目指すバイデン大統領は、トランプ氏が大統領として不適格だと訴え、攻勢を強める構えだ。


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