今回の見本市はJETRO=日本貿易振興機構などが中国最大の経済都市・上海で初めて開きました。
会場では、日本各地の1000種類以上の日本酒やウイスキーなどが紹介されていて、試飲や商談のほか、日本酒と合う料理の組み合わせについての講演なども行われています。
中国は東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島、宮城、東京など10の都と県で生産された酒を含む食品の輸入を停止しています。
一方で、財務省によりますと、中国は、去年まで4年連続で日本産の酒の最大の輸出先となっているということです。
中国では内需が停滞し、去年の輸出額は、おととしより2割ほど減少したということですが、322億円余りに上ります。
JETRO上海事務所の高山博 副所長は「中国では、家族での外食や接待などが少なくなり、酒の需要も落ち込んでいるので若者の間での低アルコール飲料人気や、日本の酒を求めるレストランなど、新たな需要を捉えることが重要になるのではないか」と話していました。
また、上海のバイヤーの男性は「日本の酒は口当たりも豊かでいろいろな料理に合い、中国には大きな市場があるので競争力のある商品を見つけたい」と話していました。
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