ロシア軍は、5月からウクライナ東部ハルキウ州に国境を越えて侵入し、攻勢を強めていて、ロシアのベロウソフ国防相は31日に「敵は8キロから9キロの後退を余儀なくされている」と述べました。
そのうえで5月は、28の集落を掌握したとしています。
ただ、イギリス国防省は31日、2022年の侵攻開始以降、ロシア軍の死者とけが人を合わせた数は50万人にのぼり、5月の1日当たりでは、この数が1200人と、最も多くなったという推計を示しました。
その理由として、戦闘が各前線の広範囲にわたっている可能性に触れたうえで、「ロシア軍の兵士は限られた訓練しか受けていない可能性が高く、複雑な作戦を遂行することができない。このため、小規模だが犠牲が多く出る波状的な攻撃を行っている」として、ロシア軍は犠牲をいとわない人海戦術もとりながら、激しい攻撃を続けているという見方を示しました。
アメリカやドイツは、ハルキウ州の防衛強化を目的に、これまでの方針を転換して、自国が供与した武器で、ウクライナがロシア領内を攻撃することを許可する考えを示していて、戦闘がさらに激しくなることも想定されます。
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