北朝鮮から飛来した風船により破損したとみられる乗用車=2日、韓国・京畿道(地元警察提供・聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国大統領府は3日、北朝鮮との緊張緩和を図り南北首脳が2018年に締結した軍事合意の効力を全面的に停止する方針を発表した。北朝鮮が、ごみをぶら下げた大量の大型風船を韓国側に飛ばしたことなどを受けた措置。北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は2日夜(日本時間同)、風船を飛ばすことを「暫定的に中断する」と表明したが、韓国の尹錫悦政権は強硬姿勢を維持した。対立が激化する可能性がある。  合意は韓国が昨年11月、北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げを受け一部効力を停止。北朝鮮も合意に縛られないと宣言し、無力化が進んでいた。韓国大統領府は4日の閣議で決定する方針。


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