【バンコク=藤川大樹】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、フィリピンのマルコス大統領とマニラで会談し、ロシアのウクライナ侵攻に対するフィリピンの支援に謝意を示した。

◆マニラにウクライナ大使館を開設へ

 現地からの情報によると、ゼレンスキー氏はシンガポールで開催された「アジア安全保障会議」へ出席した後、2日夜にマニラに到着した。ゼレンスキー氏がフィリピンを訪れるのは初めて。

フィリピンのマルコス大統領(右)と握手するウクライナのゼレンスキー大統領=ウクライナ大統領府のウェブサイトから

 ゼレンスキー氏は「ウクライナの領土保全と主権を支持するフィリピンの明確な立場に感謝する」などと述べた。マニラで年内に大使館を開設する方針だという。  フィリピンは南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島などを巡り、中国と領有権を争っている。マルコス氏は「両国に共通する問題について協議できて大変光栄だ。できれば一緒に解決策を見つけていきたい」などと応じた。  フィリピンは、ロシアのウクライナ侵攻を巡ってスイスで15、16両日に開かれる「世界平和サミット」への参加を予定している。 

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