記者会見する中国外務省の毛寧副報道局長(3日、北京)=共同

【北京=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領が6月中旬の世界平和サミットへの不参加を中国が各国に働きかけていると批判したことについて、中国外務省の毛寧副報道局長は3日の記者会見で「中国が他国に圧力を加えるという状況は一切ない」と反論した。

毛氏はウクライナ和平を巡る中国の立場は「公正で透明だ」と主張。「覇権主義的なやり方は中国の外交スタイルではない」と述べた。

中国はウクライナ提唱の和平案を協議する世界平和サミットについて、中国が求める条件を満たしておらず「参加は困難」として欠席する方針を既に表明している。

毛氏は和平を話し合う会議はウクライナとロシアの双方が同意するなど「3つの重要な要素」を備えなければならないとする中国の立場を改めて説明。世界平和サミットが「陣営対立をつくり出す場にならないよう心から願う」と語った。

ロシアは世界平和サミットに批判的で新興・途上国に欠席を呼びかけている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。