【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6月3日の動き)

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「平和サミット」バイデン大統領は欠席の見通し

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり今月15日と16日、ウクライナが提唱する和平案の実現を目指す国際会議「平和サミット」がスイスで開かれる予定で、ゼレンスキー大統領はバイデン大統領に参加を求めていました。この会議についてアメリカ・ホワイトハウスは3日、アメリカを代表してハリス副大統領とサリバン大統領補佐官が出席すると発表しました。

バイデン大統領は欠席する見通しで、アメリカメディアは同じ15日にロサンゼルスで開かれる、秋の大統領選挙に向けた選挙資金集めのための会合に出席する予定だと伝えています。

ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は記者団から、ウクライナではなく、選挙資金集めの会合を優先するのかと問われたのに対し「バイデン大統領ほどウクライナを強力に支援してきたリーダーは世界にいない」と述べ、ウクライナを支援する姿勢に変わりはないという認識を示しました。

米独 供与の兵器でのロシア領内への攻撃認める

ロシア軍は先月、ウクライナ東部ハルキウ州に国境を越えて侵入し、多くの集落を掌握するなど攻勢を強めていて、地元の知事は3日、第2の都市ハルキウ郊外のレクリエーション施設がミサイル攻撃を受け、1人が死亡、2人がけがをしたと発表しました。

アメリカやドイツは、ハルキウ州の防衛強化を目的に、これまでの方針を転換して自国が供与した兵器でウクライナがロシア領内を攻撃することを許可する考えを示しています。

これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は2日、滑空爆弾やミサイル攻撃を撃退しハルキウを防衛するためには防空システムの供与に加えて、欧米諸国が供与する兵器をウクライナ軍がロシア領内への攻撃に使えることが極めて重要だと指摘しました。

一方、ロシア外務省のリャプコフ次官は3日、記者団に対し「致命的な結果を招きかねない計算違いについてアメリカ側に警告する。彼らは自分たちが受ける反応の深刻さを過小評価している」と述べ、強く反発しています。

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