1989年に中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件の犠牲者追悼集会が3日、東京都千代田区の衆院第1議員会館で開かれた。参加者らは事件発生日の「8964」の形に並べられたキャンドルライトを囲み、犠牲者に黙禱(もくとう)をささげた。事件は4日で35年を迎える。
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集会には、在日中国人らでつくる中国の民主化を求める団体や国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本のメンバー、国会議員など約160人が参加。冒頭であいさつした牧野聖修元経済産業副大臣は「35年前の思いを実現するために、私たちは命がけで運動を続けていかないといけない」などと訴えた。
また香港のビクトリア公園で追悼集会を主催してきた団体の幹部だった鄒幸彤氏のドキュメンタリー映画「幸彤在監獄」(彼女は監獄にいる)も上映された。香港では2020年に反体制的な言動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)が施行。追悼集会は開催されなくなったが、鄒氏はその後追悼活動をめぐって香港当局に逮捕され、実刑判決を受けて収監されている。映画では、鄒氏のこれまでの活動や、自身が起訴された法廷で語った言葉が紹介された。
この日の集会で映画について解説した香港の民主活動家、アリック・リーさんは「彼女は、言論の自由を守るためには、真実を話し続けることだと私たちに教えてくれた」などと話した。
会場には、89年の民主化運動の際に、天安門広場に建てられた「民主の女神像」を再現した像が設置された。
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