【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は3日、国会の外交国防委員会で、バイデン米大統領がイスラエルの提案だとして明らかにしたパレスチナ自治区ガザの停戦案について、イスラエルの認識と「隔たりがある」と述べた。地元メディアが報じた。停戦案に反発する極右政党に配慮したとみられ、ネタニヤフ氏は難しいかじ取りを迫られている。 ネタニヤフ氏は、バイデン氏が5月31日に公表した停戦案の内容は「不完全だ」と指摘し、イスラム組織ハマスの壊滅や全ての人質の解放を目指す姿勢を改めて強調した。停戦を求める世論が高まっている一方、ネタニヤフ連立政権に加わる対パレスチナ強硬派の極右政党は、ガザ再占領を主張して停戦案を拒否している。 米パンチボウルニュースは、ネタニヤフ氏が米議会で今月13日に演説すると報じた。 バイデン氏は3日、イスラエルとハマスの間接交渉の仲介役を務めるカタールのタミム首長と電話会談し「イスラエルはハマスに示した条件で前進する準備ができている」と述べた。ガザの完全停戦や支援を妨害しているのはハマスだとして、カタールに合意実現のあらゆる措置を講じるよう求めた。
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