米大リーグ機構(MLB)は4日、野球賭博に関わって規約に違反したとして、サンディエゴ・パドレスのトゥクピタ・マルカノ選手を永久追放とし、ほかの4人の選手を1年間の出場停止にすると発表した。

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 発表によると、MLBは今年3月、合法のスポーツ賭博の運営元から、複数の大リーグ選手らと関連するアカウントから野球賭博の賭けが行われているとの情報を得て、調査してきた。どの選手も自分が出場した試合に賭けたことはなかったという。MLBの規約では、選手が自身のチームが関わる試合に賭けた場合、金額にかかわらず永久追放処分になると明記されている。

 コミッショナーのロバート・マンフレッド氏は「野球選手の特権は、他の人々には合法な一部の行動への関わりを控えるという責任を伴う。MLBは引き続き、規律の監督や教育プログラムへの多くの投資を続けていく」とコメントした。

 MLBによると、パドレスのマルカノ選手は2022年10月以降、野球賭博を387回行った。総額で15万ドル(約2300万円)以上を賭け、そのうち約8万7千ドルが大リーグ関連の賭けだったという。25回は自身が所属していたパイレーツの試合に賭けていたが、けがで離脱した後だったため、試合には出ていなかった。

 マルカノ選手はパイレーツの試合の賭けではすべて負け、大リーグの試合への賭けでは4.3%しか勝てなかったという。

 また、ESPNは先月、昨季まで大谷選手と共にエンゼルスに所属していたデービッド・フレッチャー選手が、水原被告と同じ違法賭博の胴元を通じて賭けを行った疑いがあるとして、MLBが調査を始めたと報じた。(サンタアナ=五十嵐大介)

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