ウクライナ南部のザポロジエ原発=2023年6月(ロイター=共同)

 【キーウ共同】米ブルームバーグ通信は4日、ウクライナが提唱する和平案を協議する今月の「世界平和サミット」の合意文書草案に、原発の安全、食料安全保障、強制連行された子どもの帰還の3項目が盛り込まれると報じた。3項目に関する今後の交渉にロシアが関与する可能性にも言及しているという。  ウクライナの和平案「平和の公式」には、ロシア軍の即時全面撤退や領土の一体性回復を含む計10項目が列挙されている。サミットでは侵攻に中立的な国々から理解を得やすい3項目に絞り込んで合意を目指す。  ブルームバーグによると、合意文書草案には(1)原発の安全を確保し、核兵器による脅しを認めない(2)穀物輸送ルートである黒海の自由航行を確保する(3)連行された子どもを含め、全ての捕虜を解放する―ことが盛り込まれている。  草案は、戦争終結には全当事者の関与が必要だとし、サミットでの合意が「ロシア代表が関与する信頼醸成措置」につながる可能性があると指摘した。今後の協議で草案の文言が変更される可能性もある。


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