イスラエルとハマスの戦闘をめぐり、アメリカのバイデン大統領は先月31日、イスラエルがハマスに対して6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案を行ったと明らかにしました。

これについてハマスは4日、声明を発表し、イスラエルが恒久的な停戦とガザ地区からの軍の完全撤退を保証しないかぎり、提案には応じられないとの立場を示し、イスラエルをけん制しました。

イスラエル側は、ネタニヤフ首相がハマスの壊滅なしには恒久的な停戦はできないという従来の主張を繰り返していますが、新しい提案に対する明確な姿勢は示しておらず、双方の駆け引きが続いています。

こうした中、アメリカ・ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は、CIA=中央情報局のバーンズ長官がカタールに向かい、ムハンマド首相などと会談すると4日、明らかにしました。

ハマス側とのやり取りを続けてきたカタール側から直接話を聞きたいとしています。

また、エジプトの代表団もカタールに向かうとエジプトメディアが伝えていて、交渉再開に向けた動きが進んでいるものとみられます。

一方、ガザ地区では、中部などでイスラエル軍による激しい攻撃が前日から続き、地元のメディアは数十人の死傷者が出ていると伝えていて、戦闘開始から今月7日で8か月となる中でも、住民の犠牲が増え続けています。

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