オランダ南部ハーグの投票所で票を投じる人々=6日(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の欧州議会選(720議席)の投票が6日、オランダを皮切りに始まった。移民問題や環境規制、ロシアの侵攻を受けるウクライナの支援などが争点。EUに批判的な懐疑派の伸長が予想される中、オランダでは昨年11月の総選挙で勝利した反移民、反EUの極右政党の得票が注目される。  投票日は加盟国が原則6~9日の間に設定し、ドイツやフランスなど大半の国が最終日の9日に実施。有権者は約3億6千万人以上だ。オランダは欧州議会で31議席を割り当てられている。  政治メディア「ポリティコ」の欧州全体の予測では、2期目続投を目指す行政執行機関トップのフォンデアライエン欧州委員長を支えてきた親EU勢力が過半数を維持する勢い。だがEUに批判的な極右などの懐疑派も伸長が予想され、安定多数を確保できるかどうかが焦点となっている。  欧州委員長は加盟国首脳らによる欧州理事会(首脳会議)が選挙結果を踏まえて提案し、欧州議会が多数決で承認する。欧州議会選は次期指導部人事を左右する。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。