【フランクフルト=南毅郎】欧州連合(EU)加盟27カ国のうち20カ国で構成するユーロ圏の1〜3月期の実質域内総生産(GDP)は改定値で前期比0.3%増だった。年率換算で1.3%増となった。EU統計局が7日発表した。輸出が持ち直した一方で、投資が振るわなかった。
市場予想は前期比0.3%増で、速報値からも変わらなかった。前年同期比では0.4%増だった。
輸出は前期比1.4%増と2023年10〜12月期の0.2%増から上向いた。輸入は0.3%減だった。設備投資などの総固定資本形成は1.5%減で、家計の最終消費支出は0.2%増と伸び悩んだ。
国別ではドイツとフランスが0.2%増で、イタリアは0.3%増だった。ギリシャとスペインは0.7%増で、EU27カ国全体では0.3%増となった。
欧州中央銀行(ECB)は6日の理事会で利下げの開始を決めた。新たにまとめた経済見通しではユーロ圏の実質成長率が24年に0.9%、25年に1.4%まで戻る予測を示した。
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