航空ショーで飛行するスホイ57(2021年7月、モスクワ郊外)=ロイター

【キーウ=共同】ウクライナ国防省情報総局は9日、ロシア南部アストラハン州の基地に駐機中だった最新鋭戦闘機スホイ57に8日攻撃し、被弾させたと発表した。「スホイ57が損傷させられるのは史上初めて」と強調した。7日と8日の衛星写真を比較し、爆発による破裂と火災の痕跡を確認したという。

スホイ57はレーダーに感知されにくいステルス機能を備えた第5世代戦闘機で、ロシアはミサイル攻撃に利用していた。

英スカイニューズ・テレビは9日、ウクライナ軍が戦闘機から初めてロシア領内の標的を攻撃したと報じた。欧米が供与した兵器による攻撃かどうかは不明。標的の場所はロシア西部ベルゴロド州で、隣接するウクライナ東部ハリコフ州への攻撃拠点となっている。

一方、国連ウクライナ人権監視団は7日、5月の民間人の死者が少なくとも174人、負傷者が690人に上り、死傷者数は昨年6月以来の多さになったと発表した。半数以上はハリコフ州で、人口密集地に爆弾やミサイルが投下され犠牲者が増えた。

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