オランダ国防省によりますと、6月7日、海軍のフリゲート艦が東シナ海で北朝鮮に対する国連安保理の制裁に関する任務にあたっていたところ、上空を中国軍の戦闘機2機が数回にわたり旋回する行為を行ったということです。

さらに、フリゲート艦の艦載ヘリコプターもパトロール中に、中国軍の戦闘機2機とヘリコプター1機に接近を受けたということです。

いずれも国際空域で起きたとしていて、オランダ国防省は「潜在的に危険な状況が生じた」として中国側を非難しました。

これに対し、中国国防省は11日にコメントを発表し、「主権を侵す挑発行為を音声による警告や戦闘機などで排除した。これは完全に合法で合理的な行為だ」としたうえで、国連の任務を装い、中国の管轄下で武力を誇示し緊張を生み出しているとして、オランダを非難しました。

中国近海では5月、オーストラリア軍がヘリコプターが中国の戦闘機から危険行為を受けたと発表したあと、中国側と非難の応酬となるなど、類似のケースがたびたび起きていて、偶発的な衝突への懸念が高まっています。

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