目次

  • 米国務長官 4億400万ドルの追加支援を表明

  • 新提案にハマス側は前向きも 双方の隔たり埋まらず

米国務長官 4億400万ドルの追加支援を表明

中東を訪問中のアメリカのブリンケン国務長官は11日、ヨルダンで人道支援に関連した会議に出席し、ガザ地区などに4億400万ドル、日本円でおよそ630億円の追加の支援を発表しました。支援は食料や飲料水のほか、医療やシェルターなどの提供に充てられるということです。

会議の中でブリンケン長官は「特にここ数か月、イスラエルはより多くの検問所を開放し、支援を提供するにあたっての障害に対処するため、重要な措置をとってきた。ただ、まだとれる措置があるし、とらなければならない」と述べ、人道支援を拡充するためイスラエルにさらなる対応を求めました。

新提案にハマス側は前向きも 双方の隔たり埋まらず

イスラエルとハマスの間の停戦と人質解放に向けてアメリカが先月公表した6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案について、国連の安全保障理事会では、10日各国に支持を呼びかけイスラエルとハマスの双方に合意し実行するよう求める決議が、採択されました。

これについて、ハマス側は歓迎する声明を出したほか、幹部の1人が11日、カタールメディアに「ハマスは前向きな反応を示している」と述べました。

また、イスラエルを訪問したアメリカのブリンケン国務長官は11日、記者団に対し、ハマスが歓迎する声明を出したのは「希望の兆しだ」と述べました。

そのうえで、イスラエルは提案を受け入れているとして、「ハマスが提案を受け入れなければ戦闘が続く責任は彼らにある」と述べ、ハマスに提案を受け入れるよう強く迫りました。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相はあくまでハマスの壊滅を目指すと繰り返していて、完全な停戦を求めるハマスの主張との隔たりは依然として埋まっておらず、今後、実際に交渉が進展するのか予断を許さない状況です。

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