日本とトルコの外交関係樹立100周年を祝うため、トルコ海軍のコルベット艦「クナルアダ」が12日午前、東京都江東区の東京国際クルーズターミナルに入港した。クナルアダは16日まで同ターミナルに停泊し、14、15日に一般公開される。

 トルコ大使館によると、クナルアダは排水量2465トン、全長99.56メートルで乗員は140人。12日に同ターミナルで開かれた歓迎式典で、クナルアダのセルカン・ドアン艦長は「私たちは祖先が築いた信頼と善意の基盤をさらに強くするためにここにいる。今回の訪問は両国の協力を深める貴重な機会になる」と語った。

 東京寄港に先立ってクナルアダは8~11日に和歌山県串本町に寄港。乗員らは、134年前に同町沖で海難事故にあったオスマントルコの軍艦「エルトゥールル号」の慰霊碑に花を捧げ、犠牲者を追悼した。乗員600人近くが犠牲になったが、地元住民らが暴風雨の中で69人を救助し、日本とトルコが友好を深めるきっかけになった。

 トルコ大使館によると、クナルアダは4~8月にかけてアジアを中心に20カ国の24港を巡る。東京に続き、18~21日には広島を訪れる予定だという。(浪間新太)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。