アメリカ中央軍 “フーシ派が貨物船を攻撃 1人大けが”
アメリカ中央軍は13日、イランが支援するイエメンの反政府勢力フーシ派が巡航ミサイル2発をアデン湾に向けて発射し、航行していた貨物船を攻撃したと発表しました。
この攻撃により、貨物船から火が出て、船員1人が大けがをしたということです。
アメリカ中央軍は「フーシ派によるこうした無謀な行動は地域の安定を脅かし、紅海とアデン湾全域で船員の生命を危険にさらしている」と非難しました。
一方、フーシ派の報道官は13日、SNSに投稿し「船舶への攻撃を成功させ、炎上させた。パレスチナの人々と連帯し、イエメンを守るため、今後も作戦を拡大させていく」として今後も同様の攻撃を行うと強調しました。
イスラエル北部 レバノンから多数のロケット弾 紛争拡大懸念
イスラエル北部では13日、隣国レバノンから多数のロケット弾や無人機が撃ち込まれ、防空システムによって大半が迎撃されたものの、一部が着弾し、イスラエルの救急当局はこれまでに2人がけがをしたとしています。
この攻撃について、レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラが自らの攻撃だとする声明を出していて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはヒズボラが30機の無人機と150発のロケット弾を発射したと伝えています。
ヒズボラは前日にも、200発以上のロケット弾を発射していて、イスラエル北部への攻撃を強めています。
これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は、ヒズボラへの軍事作戦を強化する構えを見せていて、イスラエル軍は連日、ヒズボラの拠点への空爆を続けています。
イランの支援を受け強力な軍事力を持つヒズボラとイスラエルの戦闘が激化していることを受けてアメリカも危機感を示していて、オースティン国防長官が今週、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、自制を促したということです。
ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスとの間の停戦に向けた交渉に進展が見られない中、紛争のさらなる拡大が懸念されています。
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