14日、広州の中級人民法院=ロイター

【広州=共同】中国広東省広州市の中級人民法院(地裁)は14日、中国で性暴力を告発する動き「#MeToo」の活動などに携わってきた女性活動家、黄雪琴氏に、国家政権転覆扇動罪で懲役5年の有罪判決を言い渡した。労働者の権利保護活動に取り組んできた王建兵氏にも同罪で懲役3年6月を言い渡した。支援者が交流サイト(SNS)で明らかにした。

起訴内容によると、黄氏はインターネット上で中国政府や中国の政治制度を批判する文章を投稿したことや、ネット上の集まりで中国政府への不満をあおったことなどが同罪にあたるとされた。王氏は自宅での集まりで中国政府への不満をあおったなどとされた。

中国メディアの記者だった黄氏は、欧米で盛り上がった「#MeToo」に共鳴し、中国でセクハラ被害に関する情報を集めて対処法を発信。性暴力の被害者を支援する活動を続けていた。

中級人民法院の周辺では14日、多くの警察官が警戒にあたった。

中国外務省の林剣副報道局長は14日の記者会見で、2人の有罪判決に関し「法律に触れれば、いかなる人間でも法の裁きを受ける」と述べた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。