中国で性暴力を告発する「#MeToo」運動に関わってきたことで知られる女性記者、黄雪琴氏が14日、広州市の裁判所から国家政権転覆扇動の罪で懲役5年の実刑判決を受けたことがわかった。支援者が明らかにした。黄氏は法廷で控訴する意向を示したという。
黄氏は、過去にセクハラ被害に遭って大手メディアを辞め、「#MeToo」運動に積極的に参加。2019年の香港の大規模デモでは「警察の粗暴さはますます激しくなり、香港が中国大陸のようになる」などと、デモに参加した様子をSNS上に投稿し、地元警察に拘束されるなどしていた。
支援者が公開している起訴状によると、2019年以降、黄氏がオンライン上で中国政府を批判したり、海外組織の集会に参加したり、他の社会活動家の自宅で国家への不満をあおる集会を開いたりしたとされることが罪に問われた。(上海=小早川遥平)
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