【ワシントン共同】11月の米大統領選で政権奪還を目指す共和党が、再選を狙う民主党のバイデン大統領(81)の高齢不安をあおることに躍起だ。誤解を招くような動画を拡散しており、印象操作を狙ったと受け取れるものもある。有力紙ワシントン・ポストは精巧な偽物「ディープフェイク」に引っかけて「チープ(安っぽい)フェイク」だと批判している。  共和党全国委員会は13日、X(旧ツイッター)に「バイデン氏は何をしているんだ」と投稿し、パラシュートで降下してくる複数の人を先進7カ国(G7)首脳が見ている動画を添付した。バイデン氏はほかの首脳とは違う方向に笑顔で歩き始め、徘徊する老人のようにも見える。  しかし、ワシントン・ポストが報じた別角度の動画では、バイデン氏は共和党全国委が投稿した動画には写っていない別の人に向かって話しかけていることが分かり、不自然さはない。  共和党全国委は10日も奴隷解放記念日を祝うイベントで周囲の人たちが音楽に合わせて踊る中、立ったままのバイデン氏の動画を投稿した。


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