16日、スイスで開かれた「世界平和サミット」の全体会合で演説するウクライナのゼレンスキー大統領(右)(ロイター=共同)

 【ビュルゲンシュトック共同】ロシアに侵攻されるウクライナが提唱する和平案「平和の公式」を協議するスイス中部ビュルゲンシュトックでの「世界平和サミット」は16日閉幕し、平和の公式のうち、ロシアが占拠する原発の安全確保や食料安全保障、強制連行された市民の帰還の3項目を盛り込んだ共同声明を採択した。主催国スイスによると、80カ国が支持。3項目に関する行動計画を策定する方針だ。  16日の会合では、トルコなど新興国からロシアの参加を求める声が上がった。ロイター通信によると、ウクライナのクレバ外相は16日「共同声明の文書が完成した」と述べた。  共同声明で国際的な結束を示してロシアに外交圧力をかけ、最終的に平和の公式をのませたい考え。ゼレンスキー大統領は、国際的に承認された行動計画を策定後、ロシアとの折衝が始まると主張した。ただロシアが譲歩する兆しはなく、影響力を持つ中国はサミットを欠席。戦争終結への道は険しい。


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