ウクライナが提唱する和平案をめぐる国際会議「平和サミット」では16日、10項目からなる和平案のうち、「原発の安全確保」と「食料安全保障」など3つの項目ごとに議論が行われましたが、ウクライナが求め続けてきた「ロシア軍の撤退」などは正式には議論されませんでした。

ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領は、16日の全体会合で「今回のような対話が行われたことで現実的な措置につながるのは明らかだ」と述べ、成果を強調しました。

そして「原発の安全確保」など3つの項目で具体的な結果を出すための措置をとっていくなどとした共同声明を採択しました。

ただ、現地でNHKなどの取材に応じた秋葉国家安全保障局長によりますと、サウジアラビアやインドなどグローバル・サウスと呼ばれる新興国など、およそ10か国が棄権したということで、各国が結束して対応する難しさも浮き彫りとなりました。

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