【ワシントン=共同】カービー米大統領補佐官は17日の記者会見で、中国海警局が南シナ海でフィリピン補給船の活動を妨害したことについて「挑発的で無謀だ。暴力の拡大を招く恐れもあった」と非難した。キャンベル国務副長官は同日、フィリピンのラザロ外務次官と電話会談し、中国の危険な行動が地域の平和と安定を脅かしているとの認識で一致した。
中国は南シナ海のほぼ全域で主権を有するとの立場。米国務省は声明で、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が2016年に南シナ海での中国の主権主張を否定したのに、中国は国際法を無視した行動を続けていると指摘した。
フィリピン政府は17日、南シナ海のアユンギン礁（英語名セカンド・トーマス礁）の軍拠点への補給が同日、中国の軍艦や海警局船の「違法で攻撃的な行動」で妨害されたと発表。中国側は補給船が警告を無視して海警局船に接近し、衝突したため法に基づき取り締まったと主張している。
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