過激な行動を取って環境保護を訴える環境団体「ジャスト・ストップ・オイル」は19日、英南西部ウィルトシャーにある世界遺産「ストーンヘンジ」にオレンジ色の粉をふきかける様子をうつした動画を投稿した。地元警察は通報を受け、損壊容疑で2人を逮捕した。

 同団体の発表によると、7月4日に英総選挙を控え、2030年までに化石燃料の採掘や燃焼をやめるよう次期政権に求める行動だったという。

 同団体は実行したメンバーの声明として、「ストーン(石)なら時代を超えて動かずにいてもいいが、気候政策はそうはいかない」としている。粉はコーンフラワーで「やがて雨に洗い流される」という。

 同団体は世界各地で過激な行動をくり返しており、5月にはメンバーが大英図書館で「マグナ・カルタ」を保護するガラスを割ろうとした。

 事件を受け、スナク首相は「恥さらしだ」、野党・労働党のスターマー党首は「情けない。全面的に法の裁きを受けなければならない」とそれぞれ、X(旧ツイッター)に書き込んだ。(ロンドン=藤原学思)

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