20日、ベトナム・ハノイでトー・ラム国家主席(左)と歓迎式典に参加するロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)
【ハノイ、ウラジオストク共同】ロシアのプーチン大統領は20日、ベトナムの首都ハノイでトー・ラム国家主席と会談した。プーチン氏のベトナム訪問は2017年11月以来約7年ぶり。ウクライナ侵攻後に制裁を科した欧米と対立を深めるロシアは、伝統的友好国ベトナムと経済や安全保障分野で関係強化を図る。 ロシア通信によると、プーチン氏はラム氏との会談で「ベトナムが主要加盟国である東南アジア諸国連合(ASEAN)との対話促進を重視している」と述べた。2国間文書も多数交わすとしている。最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長らとも会談する。 プーチン氏はベトナム共産党機関紙ニャンザンに寄稿し、ウクライナ侵攻を巡り「バランスの取れた立場を示してくれたベトナムの友人に感謝する」と強調した。ロシアは非欧米諸国での連携拡大を図っている。 プーチン氏は大統領として通算5期目に入った5月以降、中国やベラルーシを訪問。今月19日に24年ぶりに北朝鮮を訪れて金正恩朝鮮労働党総書記と会談した後、20日未明にハノイに到着した。
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