韓国大統領府は、20日午後、NSC=国家安全保障会議を開きロシアと北朝鮮が包括的戦略パートナーシップ条約に署名したことについて協議し、声明を発表しました。
この中では、まず「両国の軍事的、経済的協力の強化に対し、厳重な憂慮を示し糾弾する」として、厳しい表現を使って非難しました。
そのうえで「北朝鮮の軍事力増強に役立ついかなる協力も、国連安全保障理事会の決議違反だ」と指摘しました。
そして「安保理常任理事国として北朝鮮への制裁決議案を主導したロシアが、みずからそれを破って北朝鮮を支援し、韓国の安全保障に危害を加えることは、韓国とロシアの関係に否定的な影響を及ぼさざるをえない」としています。
韓国は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降も、ことし2月にはロシアの外務次官がソウルを訪れるなど、一定の関係を保ってきました。
これまでウクライナに対しては、殺傷能力の高い兵器を供与していませんが、韓国大統領府の高官は20日の記者会見で「ウクライナに対する兵器支援について、再検討する予定だ」と述べ、従来の方針を見直す可能性にも言及しました。
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