イングランド銀行は20日、前日まで開いた会合の結果、政策金利を現在の5.25%のまま据え置くと発表しました。
金利の据え置きは7会合連続です。
イギリスの5月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて2%の上昇と、上昇率はおよそ3年ぶりにイングランド銀行が目標としている水準まで低下しています。
物価の上昇率が鈍化する中、金利を据え置いた理由についてベイリー総裁は「インフレ率が目標とする2%に戻ったことは朗報だが、低い水準にとどまることを確認する必要がある」とコメントしています。
一方、公表された声明によりますと、今回の会合では9人の委員のうち、ベイリー総裁を含む7人が据え置きを支持した一方、2人が0.25%の利下げを主張したということです。
6月6日にはヨーロッパ中央銀行がユーロ圏のインフレ率の低下傾向を受け、4年9か月ぶりとなる利下げを決めていて、市場ではイングランド銀行が今後いつ利下げに踏み切るか注目されています。
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