【北京共同】中国がマンタを模した無人潜水艇を南シナ海での調査活動に導入、実用化した。国営中央テレビが海中を航行する潜水艇の映像を今月放送した。水中を羽ばたくように航行することで、レーダーに映りにくいステルス機能や長距離移動能力が向上したという。中国が海洋進出を強める中、米国も同様の潜水艇を開発しており、水中ドローンを巡る米中競争も過熱しそうだ。  中国はAIを駆使した攻撃用ロボット犬を軍事演習に導入するなど兵器や装備のハイテク化を進めている。  中国のマンタ型潜水艇は重さ10キロ級から720キロ級まで6種類。船体が柔らかく、マンタのひれに当たる部分を上下させながら航行する。画像を撮影して送信する機能があり、光学レンズやソナー、衛星ナビゲーションシステムを備える。  2006年から西北工業大(陝西省)の研究チームが開発。23年に460キロ級の試作機が南シナ海の水深1025mでテスト航行に成功した。ほかのタイプのマンタ潜水艇も試験航行を終え、実用化が決まった。南シナ海でサンゴの生態環境調査に利用されたという。


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