ウクライナ侵攻を続けるロシアで、民間軍事会社ワグネルの指導者プリゴジン氏が国防省指導部を糾弾して起こした武装反乱から23日で1年。ワグネルは事実上解体されプリゴジン氏は死亡したが、ロシアメディアなどによると、前線で戦った戦闘員らは愛国的な「英雄」として遇され、多くが再び侵攻の現場に派遣されているもようだ。 プーチン大統領と近かったプリゴジン氏率いるワグネルの部隊は、昨年5月のウクライナ東部の激戦地バフムト制圧で中心的な役割を担った。弾薬不足などを理由にプリゴジン氏はショイグ国防相(当時)らの更迭を求め、昨年6月23日夜に武装蜂起。翌日にロシア軍の南部軍管区司令部を占拠し、その後は北上して首都モスクワに迫った。 ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介でプリゴジン氏は部隊撤収に応じ、反乱は1日で収束。プーチン氏は当初「裏切り者」と厳しく非難したが、反乱後に両者は会談。反乱の2カ月後の8月にプリゴジン氏は搭乗機の墜落で死亡した。
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