21日、モスクワのクレムリンで軍大学校の卒業生らを前に演説するロシアのプーチン大統領=タス・共同

【モスクワ=共同】ロシアのプーチン大統領は21日、クレムリンで軍大学校の卒業生らを前に演説した。戦略的抑止力を確保し、世界における戦力バランスを維持するために大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と長距離爆撃機で構成される「核の3本柱」のさらなる開発を続けると述べた。

プーチン氏は侵攻を続けるウクライナの前線に向けて、さまざまな種類の無人航空機システムや装甲車、高精度の攻撃手段、攻撃型航空機の供給を増やすのが最優先事項だと指摘。全軍の戦闘能力を向上させると主張した。

ベロウソフ国防相も演説し、ウクライナのすべての前線で優位を維持していると語り、現在の戦況に自信を示した。

核戦力を巡っては、プーチン氏は20日にも欧米が開発を継続していることを理由に、核使用条件を定めた軍事ドクトリンの見直しを検討していると表明した。

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