イスラエル軍は25日もガザ地区で攻撃を続け、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは南部ハンユニスの住宅などに攻撃があり、少なくとも6人の死傷者が出たと伝えています。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は「ハマスのラファの部隊を壊滅させたと言える段階に明らかに近づいている」と述べ、ハマスの最後の拠点だと主張していた南部ラファでの地上作戦の終了が近いとの認識を示しました。

また、ハネグビ国家安全保障顧問は25日、ガザ地区の北部を対象にハマスを壊滅させたあとの管理計画を近く実行に移す考えを示しました。

地元メディアはこれについてイスラエルに敵対しない地元住民による統治になると伝えています。

イスラエルとしてはハマスに代わるガザ地区の管理についての計画を示すことで軍事作戦の進展をアピールするねらいがあるとみられます。

こうした中、イスラエルの最高裁判所は25日、超正統派と呼ばれる一部のユダヤ教徒について政府に徴兵を命じる判決を言い渡しました。

イスラエルでは原則すべての国民に兵役の義務がありますが、ユダヤ教の教えを厳格に守る超正統派の人たちは免除されてきたため、軍事作戦の長期化にともなって国民の間で不満が高まっていました。

この判決に連立政権に参加している超正統派の政党は反発していて、ネタニヤフ首相としては一層難しい政権運営を迫られることになります。

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