米ウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=川上純平】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比95ドル27セント安の3万9016ドル89セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が早期に利下げに動くとの見方が後退したのを背景に米長期金利が上昇。金利と比べた株式の相対的な割高感が意識され、主力株に売りが出ている。

米長期金利は前日終値の4.25%を上回る4.3%前後で推移している。前日にFRBのボウマン理事など複数のFRB高官が利下げを急がない姿勢を示した。FRBが9月に利下げに転じるとの期待が薄れ、米株相場の重荷になっている。

もっとも、ダウ平均の下値は堅い。ダウ平均の構成銘柄ではないが、物流のフェデックスが大幅高で始まった。25日夕発表の四半期決算が市場予想以上の内容だった。輸送株の値動きは景気の先行指標とされ、米経済は底堅いとの見方が改めて意識されている。

ダウ平均の構成銘柄ではダウやトラベラーズ、ナイキが下落している。アムジェンとJPモルガン・チェースも安い。半面、アナリストが投資判断を引き上げたアップルには買いが入っている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。電気自動車(EV)のリヴィアン・オートモーティブは急騰している。独フォルクスワーゲン(VW)がリヴィアンに投資すると発表し、好感した買いが集まっている。テスラも高い。

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