イタリア北東部のウーディネ市や地元メディアによりますと、死亡したのは、日本人の実業家、トミナガ・シンペイさん(56)です。

地元メディアによりますと、トミナガさんは今月22日、けがをして逃げてきた男性に助けを求められ、その男性を追ってきた集団との間でけんかの仲裁を試みたということです。

トミナガさんはその際、集団の1人に顔を殴られ、地面に頭を打ちつけてこん睡状態となり、病院で治療を受けていましたが、ウーディネ市などによりますと、25日に死亡しました。

地元メディアはトミナガさんについて長年現地に暮らし、地元の名産品である家具を日本に輸出する仕事を続けていたと伝えています。

事件を受けて、ウーディネ市の市長は「トミナガさんの死去は、市にとって深刻な傷だ。彼を知る人々は、彼がまちの発展に貢献し、私たちのコミュニティに足跡を残した、尊敬に値する人物だったと語っている」と哀悼の意を表しました。

ウーディネ市は26日、トミナガさんの勇気をたたえて、市として喪に服すとしています。

今回の事件について地元メディアは、警察が複数の容疑者を拘束し、捜査を続けていると伝えています。

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