アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者でアメリカ国籍のエバン・ゲルシュコビッチ氏は去年3月、ロシア中部の都市エカテリンブルクでスパイ活動を行っていたとして逮捕され、その後、起訴されました。

記者は「ジャーナリストの活動をしていただけだ」として、全面的に罪を否認していますが、身柄の拘束が続き、26日、エカテリンブルクで裁判が始まりました。

ゲルシュコビッチ氏は裁判の前に法廷内に姿を見せ、笑みを浮かべる様子も見られました。

その後、裁判は非公開で行われ、スパイ活動の罪で有罪となった場合、最長で禁錮20年が科される可能性があります。

「ウォール・ストリート・ジャーナル」は拘束から1年となったことし3月に、記者の顔写真と空白の紙面を掲載し、「彼の記事はここに掲載されるべきだ」という見出しを掲げるなど、ゲルシュコビッチ氏の釈放を強く訴えています。

また、アメリカ政府も繰り返し、即時釈放を求めていますが、ロシア側は応じておらず、米ロ関係の対立がさらに深まる要因となっています。

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