【北京=石井宏樹】中国共産党は27日の中央政治局会議で、経済政策の中長期方針などを討議する重要会議「第20期中央委員会第3回全体会議」(3中全会)を7月15~18日に北京で開くことを決めた。国営通信新華社が伝えた。

◆更迭2閣僚の処遇にも関心

中国国旗

 新華社によると、政治局会議では、欧米とは異なる中国式現代化や改革深化の方針について議論した。米中対立の激化や対中経済の切り離し(デカップリング)への対応や、深刻な不動産不況や人口減少などの課題に関する党の方針がまとまったとみられる。それらを踏まえ、3中全会で新たな経済政策が打ち出されるかが焦点となる。  3中全会では、就任直後に更迭された前外相の秦剛(しんごう)氏や前国防相の李尚福(りしょうふく)氏の党中央委員としての処遇にも関心が集まっている。 3中全会を含む「全体会議」は、党序列上位約200人の中央委員が出席する重要会議の一つ。3中全会は党大会翌年に開かれることが多かった。第20期は有力視されていた2023年に開かれず、理由も明らかにされていない。 

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