国賓として訪英中の天皇陛下は27日、王立キュー植物園の視察後に記者団の取材に応じ、「思い出の地に戻ってきたという印象を強く持ちました」と訪英の感想を述べ、「私たち2人の国賓としての訪問が、両国の友好親善に貢献することを心から願っております」と語った。

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 陛下は、国王をはじめ、多くの人に「Welcome back(お帰りなさい)」と迎えられたとして、共にイギリスに留学した経験を持つ皇后さまと2人で訪問できたことを「本当に幸せなことだと感じています」とも語った。

 バッキンガム宮殿での晩餐(ばんさん)会では、チャールズ国王が、両陛下を「おかえりなさい」と日本語で歓迎した。

 陛下は「非常に温かい雰囲気の中でスピーチすることができて、比較的リラックスしながら話をすることができました」と振り返った。

 27日には、天皇陛下はロンドン郊外のウィンザー城に足を運び、聖ジョージ礼拝堂でエリザベス女王と夫フィリップ殿下の墓に花輪を供えた。陛下は、英国留学中にバッキンガム宮殿や、スコットランドのバルモラル城、ガーデンパーティーなどに招待してもらった思い出を挙げ、女王とフィリップ殿下には「本当によくしていただいたこともあり、心からのお礼の気持ちで参拝させていただきました」と語った。

 27日で国賓としての日程は終了し、28日には両陛下の留学先だったオックスフォード大を私的に訪問する。(ロンドン=中田絢子)

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