◆「勇気ある行動に深い敬意」と金杉憲治大使
28日、北京の日本大使館で、胡友平さんの訃報を受けて掲げられた半旗=石井宏樹撮影
公安局によると、女性は胡友平(こゆうへい)さん(54)で、26日に亡くなった。胡さんは24日午後4時ごろ、バス停で刃物を持った男が母子を切りつけ、バスに乗り込もうとするのに気付いて阻止した際に刺された。車内には複数の日本人学校の子どもがいた。 金杉憲治大使は28日、報道陣に「胡さんの勇気ある行動に深い敬意を表する」と話した。中国共産党系の環球時報(電子版)は、日本のネット上で重体となった胡さんの安否を案じる声が多数あったことに触れ「中日の民間交流の真実の感情だ」との社説を掲載した。中国の交流サイト(SNS)にも胡さんの行動をたたえる投稿が相次いだ。 負傷した母子に命の別条はない。中国当局は、容疑者の中国人の無職男(52)が日本人を狙ったものではなく「偶発的」だったとの見方を示している。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。