中国・上海の人気コーヒーチェーン店で、“待ち時間”をめぐる客と店員のトラブルが相次いだ。
カスハラに“反撃”する店員たち
トラブルが起きたのは、上海で人気のコーヒーチェーン店「Manner Coffee」。本格的なハンドドリップコーヒーが人気で、1200以上の店舗を持つ一大チェーンだが、その店舗の1つで17日午前8時過ぎ、女性客と男性店員が口論になった。
この記事の画像(10枚)「待ち時間は8分くらいと伝えましたが、ハンドドリップは時間がかかるのですみません」
「こんなに待つって言われてないわよ、あなた名前は?名前よ」
女性客は、コーヒーができるのが遅いと苦情を言い、店員をスマホで撮影し始めた。
男性店員は「プライバシーがあるから、勝手に撮らないでください」と注意。しかし女性客は「警察呼ぶからね!」と言い返し、男性店員の撮影を止めなかった。ついに男性店員は、「お前、勝手に撮るな!バカやろう!」と悪態をつきながらカウンターをくぐって女性客の前へ。
女性客は「何をするの?!」と叫びながら、男性店員の下半身を蹴った。しかし、男性店員も黙ってはおらず、女性客の顔を平手打ち。そして女性客に対し「やれるものならやってみろ!」と怒鳴りつけた。
客の顔面にコーヒー粉
この2時間後、「Manner Coffee」の別店舗でも客と店員のトラブルが起きていた。
店員が客に向かって「クレームつけてみなさいよ!」と客の顔めがけてコーヒーの粉を投げつけたのだ。こちらでも発端は、注文したコーヒーがなかなか出てこないことだった。
トラブルになる前、女性客が店員に「私の分、先に作ってもらっていい?」と伝え、別の店員が「少々お待ちください」と答えていた。
しかし、女性客は「遅れちゃうじゃない」と店員をせかす。そして店員が「では注文をキャンセルします?」と言うと、女性客は「えっ?なにその態度。会社に言いつけるよ!」と返していた。中国メディアによると、客にコーヒーの粉をかけた店員は店をクビになった。
動画がSNSで広がると「客のカスハラだ」と店員への同情の声が上がる一方、「暴力はダメ」といった議論も巻き起こっている。
(「イット!」 6月24日放送より)
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