香港が中国に返還されてから1日で27年。
当局による言論の自由への締め付けが厳しさを増しています。
日本時間の1日午前9時、香港では中国返還27年を祝う式典が行われました。
街のいたるところで祝賀ムードが演出されていますが、街の至るところに密告を呼びかける広告が掲げられています。
2024年3月には、スパイ行為などを取り締まる「国家安全条例」が成立するなど、言論統制はさらに強まっています。
香港記者協会元会長、ロンソン・チャンさんは「(香港の報道の自由は)本当に難しい。死にかけている」と話します。
ロンソン・チャンさんは、こうした現状に危機感を抱いています。
以前勤めていたところは政府に批判的な記事も多い民主派メディアとして知られていましたが、3年前に幹部7人が逮捕され、廃刊に追い込まれました。
ロンソン・チャンさんは「(香港は)中国社会の中で一番言論の自由のある場所だった。記事を書いたり、インタビューをしたりすることで逮捕されるとは思わなかった」と話しました。
香港行政トップは「国家安全条例の成立により、愛国者による香港統治が実現された」と強調していて、今後も言論統制に拍車がかかることが懸念されます。
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